ジグソーパズルのすすめ

はじめに

さまざまな幼児教材、小学低学年教材の中で、推理力、想像力、集中力、忍耐力を培うのに
最も効果的なものは「ジグソーパズル」です。
また、推理力や想像力は基本的な知識(色、形、事物の形状など)と同時並行的かつ螺旋的に
発達するものです。

したがって、一部で流行している右脳開発(?)一辺倒の速視・速聴型教育では得られない
能力開発を可能にし、あるいはそのマイナス面を補う効果があります。
考えながら手を使うジグソーパズルは、大脳の発達を促す優れた知育玩具です。
(中高年のボケ防止にもよいと言われ、使われている病院もあるようです)
成人用を含めてたいへん多くの種類のジグソーパズルがあります。特にこども用のものは
ディズニーなどのキャラクターものが多いのですが、これはお薦めしません。

 

くもんのジグソーパズル

楽しく遊びながら脳力を培うのであれば、くもんのステップアップジグソーパズルが群を抜いています。
これしかないという感じですね。
私はアナログ、デジタルの今までにないパズルを考案し特許もいくつか申請した、パズルフリークで
かつ幼児教材の企画・製作を仕事としていますので、内外のありとあらゆるジグソーをやり、また自分のこどもたちにも与えてきました。

結果、くもんのジグソーが最高だと思います。
(自分の企画でないので残念ですし、題材ではもう少し欲しいものがありますが)
ピースの形がいいです、嵌めやすいしはずれにくいし。
これは成人用のジグソーのように完成したらニス糊を塗って額に入れて飾るものではないです。
何回も何回も同じパズルをします。完成したらバラします。
今度は前回よりは速く完成させることを目標にします。ピースの裏に数字が書かれているのも、くもんのジグソーの特色です。
難しいときは裏面の数字がヒントになります。

 

かたちはかせ

私が企画したシェイプパズルのベストセラー「かたちはかせ」のパターンシートには裏面に補助線が引いてあります。これと軌を一にしています。これによって自学自習が可能になります。
また、数字の色が各パズル(1ケースに3~4個のパズルが入っています)によって違うので
片付けにも便利です。横のラインでは数列、縦のラインではn個飛ばし数列(左の写真では5個飛ばし)など数の概念も養えます。
そのようなやり方でどんどんステップアップしていくのです。

おわりに

今はなきロケット工学の糸川さんがその著書の中で、学校教育の中に忍耐力を鍛える科目を
導入すべきだ、と書かれていました。ジグソーパズルはその役割を果せるように思います。
少なくともTVゲームや、フラッシュカード一辺倒の弊害を補って余りあるものと言えます。
ステップ1の2ピースのパズルであれば1歳半ぐらいから可能だと思います。
ステップ5の140ピースのパズルは3歳児ではなかなか難しいでしょうね。

大まかに言えば、それぞれの満年齢がそれぞれのステップに取り組めばよいと私は思いますが、個人差がありますし、5歳児でもステップ3あたりから始めるのが無難でしょう。
入園・入学やお誕生日プレゼントなどにもいいと思います。ひとりでも、家族で一緒にも楽しめます。

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